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第一種衛生管理者試験 過去問 1991年 第23問(労働衛生(有害業務))
作業環境における有害因子による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
問題
作業環境における有害因子による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
- (1) 電離放射線による中枢神経系障害は、確率的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると、発生率及び重症度が線量に対応して増加する。
- (2) 熱けいれんは、高温環境下での労働において、皮膚の血管に血液がたまり、脳への血液の流れが少なくなることにより発生し、めまいや失神などの症状がみられる。
- (3) 金属熱は、金属の溶融作業などで亜鉛や銅のヒュームを吸入したときに発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。
- (4) 凍瘡は、皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけのことで、0°C以下の寒冷にばく露することによって発生する。
- (5) 潜水業務における減圧症は、浮上による減圧に伴い、血液中に溶け込んでいた酸素が気泡となり、血管を閉塞したり組織を圧迫することにより発生する。
正答
正答は (3) です。
解説
正しいのは③の金属熱についての記述です。金属熱は亜鉛や銅のヒュームを吸入して起こる一時的な発熱疾患です。電離放射線による中枢神経系障害は確定的影響(①誤)、熱痙攣は低ナトリウム血症(②誤・皮膚血管充血での意識消失は熱虚脱)、凍瘡は0℃以上でも発生(④誤)、減圧症は窒素気泡(⑤誤)はいずれも誤りです。
正解の理由
有害因子による健康障害で正しいのは③の金属熱についての記述です。
(3) 金属熱は、金属の溶融作業などで亜鉛や銅のヒュームを吸入したときに発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。
他の選択肢
(1) 電離放射線による中枢神経系障害は、確率的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると、発生率及び重症度が線量に対応して増加する。
電離放射線による中枢神経系障害は確定的影響(①誤)。この記述は誤りです。 対象の記述は「電離放射線による中枢神経系障害は、確率的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると、発生率及び重症度が線量に…」。
(2) 熱けいれんは、高温環境下での労働において、皮膚の血管に血液がたまり、脳への血液の流れが少なくなることにより発生し、めまいや失神などの症状がみられる。
(2)「熱けいれんは、高温環境下での労働において、皮膚の血管に血液がたまり、脳への血液の流れが少なくなることにより発生し、めまいや失神などの症状がみられる。」は、単独の記述としては法令上妥当な場合がありますが、本問で選ぶべき正答は(3)「金属熱は、金属の溶融作業などで亜鉛や銅のヒュームを吸入したときに発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。」です。問題文の条件と照らし、設問が問う論点に合う肢を選び直してください。
(4) 凍瘡は、皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけのことで、0°C以下の寒冷にばく露することによって発生する。
凍瘡は0℃以上でも発生(④誤)。この記述は誤りです。 対象の記述は「凍瘡は、皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけのことで、0°C以下の寒冷にばく露することによって発生する。」。
(5) 潜水業務における減圧症は、浮上による減圧に伴い、血液中に溶け込んでいた酸素が気泡となり、血管を閉塞したり組織を圧迫することにより発生する。
減圧症は窒素気泡(⑤誤)。この記述は誤りです。 対象の記述は「潜水業務における減圧症は、浮上による減圧に伴い、血液中に溶け込んでいた酸素が気泡となり、血管を閉塞したり組織を圧…」。
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