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第一種衛生管理者試験 過去問 1991年 第20問(労働衛生(有害業務))
有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
問題
有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
- (1) 有機溶剤は、水溶性と脂溶性を共に有し、その蒸気は空気より軽い。
- (2) 有機溶剤は、揮発性が高いため呼吸器から吸収されやすく、皮膚から吸収されることはない。
- (3) トルエンのばく露の生物学的モニタリングの指標としての尿中代謝物は、馬尿酸である。
- (4) メタノールによる健康障害として顕著なものは、網膜細動脈瘤を伴う脳血管障害である。
- (5) 二硫化炭素による中毒では、メトヘモグロビン形成によるチアノーゼがみられる。
正答
正答は (3) です。
解説
正しいのは③のトルエンの尿中代謝物(馬尿酸)についての記述です。トルエンは体内で馬尿酸に代謝され尿中に排泄されます。有機溶剤蒸気は空気より重い(①誤)、皮膚からも吸収される(②誤)、メタノールは視神経障害(④誤)、ノルマルヘキサンは末梢神経障害(⑤誤)はいずれも誤りです。各有機溶剤の代謝物・特有症状は頻出テーマです。
正解の理由
有機溶剤に関して正しいのは③のトルエンの尿中代謝物(馬尿酸)についての記述です。
(3) トルエンのばく露の生物学的モニタリングの指標としての尿中代謝物は、馬尿酸である。
他の選択肢
(1) 有機溶剤は、水溶性と脂溶性を共に有し、その蒸気は空気より軽い。
この肢は「有機溶剤は、水溶性と脂溶性を共に有し、その蒸気は空気より軽い。」と述べていますが、労働衛生(有害業務)の基準では正しい記述ではありません。
正答(3)「トルエンのばく露の生物学的モニタリングの指標としての尿中代謝物は、馬尿酸である。」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「有機溶剤は、水溶性と脂溶性を共に有し、その蒸気は空気より軽い。」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。(2) 有機溶剤は、揮発性が高いため呼吸器から吸収されやすく、皮膚から吸収されることはない。
皮膚からも吸収される(②誤)。この記述は誤りです。 対象の記述は「有機溶剤は、揮発性が高いため呼吸器から吸収されやすく、皮膚から吸収されることはない。」。
(4) メタノールによる健康障害として顕著なものは、網膜細動脈瘤を伴う脳血管障害である。
メタノールは視神経障害(④誤)。この記述は誤りです。 対象の記述は「メタノールによる健康障害として顕著なものは、網膜細動脈瘤を伴う脳血管障害である。」。
(5) 二硫化炭素による中毒では、メトヘモグロビン形成によるチアノーゼがみられる。
ノルマルヘキサンは末梢神経障害(⑤誤)。この記述は誤りです。 対象の記述は「二硫化炭素による中毒では、メトヘモグロビン形成によるチアノーゼがみられる。」。
学習のヒント
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