令和1年・4月・労働衛生 第30問
問題
一次救命処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
- (1) 傷病者の反応がない場合は、その場で大声で叫んで周囲の注意を喚起し、協力者を確保する。
- (2) 周囲に協力者がいる場合は、119番通報やAED(自動体外式除細動器)の手配を依頼する。
- (3) 口対口人工呼吸は、傷病者の気道を確保してから鼻をつまみ、1回の吹き込みに約3秒かけて傷病者の胸の盛り上がりが見える程度まで吹き込む。
- (4) 胸骨圧迫は、胸が約5cm沈む強さで、1分間に100〜120回のテンポで行う。
- (5) AEDを用いた場合、心電図の自動解析の結果「ショックは不要です」などのメッセージが流れたときには、胸骨圧迫を開始し心肺蘇生を続ける。
正答
正答は (3) です。
解説
口対口人工呼吸は1回の吹き込みに約1秒かけて行うのが正しく、「約3秒」とした③が誤りで正答です。3秒かけて吹き込むと過換気となり胸腔内圧が上昇して心臓への静脈血の還流が阻害されます。反応がない場合は大声で周囲に助けを求め(①正)、119番通報とAEDの手配を依頼し(②正)、胸骨圧迫は胸が約5cm沈む強さで1分間100〜120回のテンポで行い(④正)、電気ショック後は速やかに胸骨圧迫を再開します(⑤正)。一次救命処置の手順全体を理解しておきましょう。