平成30年・4月・労働衛生 第30問
問題
労働衛生管理に用いられる統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
- (1) 生体から得られたある指標が正規分布である場合、そのバラツキの程度は、平均値及び最頻値によって表される。
- (2) 集団を比較する場合、調査の対象とした項目のデータの平均値が等しくても分散が異なっていれば、異なった特徴をもつ集団であると評価される。
- (3) 健康管理統計において、ある時点での検査における有所見者の出現割合を有所見率といい、一定期間に有所見とされた者の割合を発生率としている。
- (4) ある事象と健康事象との間に、統計上、一方が多いと他方も多いというような相関関係が認められても、それらの間に因果関係がないこともある。
- (5) 健康診断における各検査において、スクリーニングレベルを高く設定すると偽陽性率は低くなるが、偽陰性率は高くなる。
正答
正答は (1) です。
解説
統計に関して誤っているのは①です。「指標が正規分布の場合、平均値から標準偏差の3倍の範囲内に95%のデータが含まれる」という記述が誤りです。正規分布では平均値±1標準偏差内に約68%、±2標準偏差内に約95%のデータが含まれます。±3標準偏差では約99.7%です。健康管理統計における有所見率(③正)、相関関係と因果関係の違い(④正)、スクリーニングレベルの考え方(⑤正)はいずれも正しい内容です。